11・02・09
「懺悔で得たもの」
アメリカの小さな教会の前に3人の男がやって来る。
男B:“懺悔なんか止めとけよ、飲みに行った方が気分が良いぜ”
男A:“駄目なんだ、朝起きた時も夜寝る時も胸が痛くなるのだよ”
男Aは吸っていた煙草を捨てて、仲間に手を振って教会の中に入って行く。
男C:“やつほど罪深い男はいないよ、神様だって彼の懺悔を許すものか!”
男B:“そうだね、私もそう思うよ”
教会の中で、男Aがキリストの像を見上げ、懺悔室に入る。
男A:“神父さん、私は楽になりたいのです”
小窓が開き、奥から神父の声が聞こえる。
神父:“君な何を悔い改めたいのかね?”
男A:“言いにくいのですが、実は誘惑に負けて、他人の女房とあれをしてしまったのです”
神父:“人妻と? 罪の深い事をしてしまったね、その女性の名前は?”
男A:“勘弁して下さい”
神父:“貞淑な顔をしているが、市長夫人はワイルドだと聞いているよ”
男A:“とんでも御座いません”
神父:“では、肉屋の女房のマリアかい? 大変な好き者らしいからね”
男A:“違います”
神父:“じゃー、床屋の女房のペトリアかい? 彼女は男なしではいられないのだ”
男A:“違います”
神父:“学校の教師をしているビクトリアかい?”
男A:“それも違います”
神父:“分かった、交通巡査のアニータだろう?”
男A:“一寸待って下さい、私の話も聞いてください”
神父:“君ね、懺悔と言うものは具体的に罪を告白するのだ。 君のような態度では罪を許すわけにはいかない。 出直しなさい”
小窓がぴしゃりと閉められる。
教会の外では男Bと男Cが煙草を吸って待っている。 男Aが中から出てくる。
男B:“どうだった?”
男C:”悔い改めて気分が楽になったかい?”
男A:“教会は最高の場所だよ”
男Bと男C:“え?”
男A:“神父が新しい罪を重ねるヒントをくれたのだよ、それも凄く罪深い奴を沢山”
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