11・03・09
「友情とは」
中世のヨーロッパ。 城の中に騎士ピエールと彼の恋人フランシスがいる。
騎士:“国王の命令が出た、いよいよ出陣だ”
恋人はうつむいて悲しそうな顔をしている。
騎士:“あなたは永遠の愛を誓い合った仲だ”
恋人:“勿論です”
騎士:“それでは、愛の証として、私が帰って来るまで、この貞操帯をつけておいてくれないか?”
恋人:“分かっています”
恋人はスカートをまくり、騎士は貞操帯を彼女につけて、鍵をかける。
騎士:“必ず帰って来るよ、フランシス、待っていて下さい”
恋人:“何時までもお待ちしておりますわ”
場内から、騎士達が馬に乗って、次々と出てくる。 悩んでいる騎士ピエール、馬に乗る前に親友の絵ロールを見付ける。
騎士:“ピエール”
ピエール:“何だい?
騎士:“実はさっき、僕の恋人のフランシスに貞操帯をつけたのだ”
ピエール:“分かるよ、彼女は美人だからな”
騎士:“今度の戦いは長くなるだろう、生きて帰ってこれるか、もし死んだ時のの事考えると”
ピエール:“彼女は貞操を守るだろうな”
騎士:“そんな事は出来ないよ、彼女は若すぎるから”
騎士は貞操帯の鍵を取り出して、“ピエール、君の預けておくよ”
ピエール:“でも”
騎士:“わが友よ、もし2年経っても僕が帰ってこなかったら、君の自由にしてくれ”
ピエール:“分かったよ、でも勇ましく闘って帰ってこいよ!”
騎士は兜をかぶって、他の戦士達と出陣する。 ピエールは黙って見つめる。
城外では、戦士達が整然と並んで行進している。
その時馬を飛ばしてピエールがやって来る。
騎士:“ピエール、どうしたのだ?”
ピエール:“鍵が違っていたよ”
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