11・20・09
「レストランで」
薄暗いレストランに上品な男が入って来て座る。
仏頂面の金髪のウエイトレスがガムを噛みながらやって来る。
ウエイトレス:“何にするの?”
男:“そうだな、ステーキにポテトを添えて下さい”
ウエイトレス:”ステーキの焼き方は?“
男:“ミデアム・レアで頼みます、それから出来れば君の笑顔と優しい言葉も欲しいのだけど”
ウエイトレス、頬を歪めて笑い去る。 男、肩をすくめる。 ウエイトレス、直ぐにステーキの皿を持って来て、汚れたテーブルに乱暴に置く。 ウエイトレス立ち去ろうとする。
男:“君!”
ウエイトレス:“はあ?”
男:“優しい言葉がまだだよ”
ウエイトレスにっこり笑うと、戻って来て、男の耳元に口を近づける。
ウエイトレス:“その肉食べないほうがいいぜ、肉、くさっているからよ”
その日の午後さっきのレストランに、男が入って来る。
口髭のウエイターが給仕をする。
ウエイター:“いらっしゃいませ、メニューで御座います”
男メニューを見て言う。
“ステーキにしよう”
ウエイター:“当店のステーキには並みと上が御座います”
男:”肉が違うのだね“
ウエイター:“肉は同じです”
隣のテーブルで男がステーキを食べている、ものすごく硬くてなかなか切れない。
男:“じゃア、何が違うのかね”
ウエイター:“上の方は、よく切れるナイフが付いています”